日本人は1日何時間スマホを見ている?
2026.07.15スマホと生活時間を考えるコラム
日本人は1日何時間スマホを見ている?
平均時間と年代による違いを解説
朝起きて通知を確認し、移動中にニュースやSNSを見て、休憩中には動画を視聴する。私たちは自分で思っている以上に、長い時間スマートフォンの画面を見ています。では、日本人は実際に1日何時間ほどスマホを利用しているのでしょうか。最新の調査結果を参考にしながら、年代による違い、利用時間が増える理由、スマホとの上手な付き合い方について詳しく解説します。
この記事の結論
2025年のメディア定点調査では、携帯電話・スマートフォンへの接触時間は1日平均165.1分でした。時間に直すと約2時間45分です。ただし、これは調査対象者全体の平均であり、若い世代や動画・ゲームをよく利用する人では、1日4時間から6時間以上になることもあります。
目次
日本人のスマホ利用は1日約2時間45分
博報堂メディア環境研究所が公表した「メディア定点調査2025」では、携帯電話・スマートフォンへの接触時間は1日平均165.1分でした。時間に換算すると、約2時間45分です。
この数字を1週間に換算すると約19時間15分、1か月では約82時間になります。単純計算では、1か月のうち3日以上をスマホに接触して過ごしていることになります。
もちろん、約2時間45分ずっと画面を凝視しているとは限りません。音楽を再生している時間、音声通話をしている時間、動画を流しながら別の作業をしている時間などが含まれる可能性があります。
それでも、スマホがテレビ、新聞、雑誌、ラジオなどと並ぶ一つのメディアではなく、生活の中心的な道具になっていることは間違いありません。
「自分はそれほど見ていない」と感じていても、通勤時間、休憩時間、就寝前などの短い利用を合計すると、想像以上に長くなっている場合があります。
平均時間を見るときの注意点
「日本人は1日約2時間45分スマホを見ている」と聞くと、すべての人が同じ程度利用しているように感じるかもしれません。しかし、平均時間を見る際には調査条件を確認する必要があります。
メディア定点調査2025は、東京都に住む15歳から69歳の男女650人を対象に実施されたものです。そのため、日本全国のすべての年代を対象にした厳密な全国平均とは異なります。
東京都では公共交通機関を利用する人が多く、通勤や通学中にスマホを見る時間が長くなりやすい可能性があります。一方、自動車で移動する時間が長い地域では、移動中に画面を見る時間は短くなるかもしれません。
また、自己申告で回答する調査と、端末が自動的に記録したスクリーンタイムでは結果が異なることがあります。本人は1日2時間程度だと思っていても、端末で確認すると4時間を超えているケースもあります。
| 確認する項目 | 注意点 |
|---|---|
| 調査対象地域 | 全国調査か、一部地域の調査かを確認する |
| 対象年齢 | 子どもや70代以上が含まれない場合がある |
| 計測方法 | 自己申告か端末による実測かで差が出る |
| 利用時間の定義 | 画面表示、通話、音楽再生などの範囲が異なる |
若い世代ほど利用時間が長い
スマホの利用時間は年代によって大きく異なります。一般的には、10代や20代の若い世代ほど利用時間が長く、年代が上がるにつれて短くなる傾向があります。
NTTドコモ モバイル社会研究所がICT機器を使ったインターネット利用時間を調べた結果では、10代・20代は仕事や学校、私用を合わせて1日平均7時間を超える層が確認されています。
ただし、この数字はスマホだけではなく、パソコンやタブレットによるインターネット利用も含みます。そのため、「10代・20代がスマホを毎日7時間以上見ている」という意味ではありません。
それでも、若い世代では動画、SNS、ゲーム、音楽、勉強、連絡など、多くの行動がインターネット上で完結しています。スマホが娯楽の道具であるだけでなく、友人関係や学習、情報収集の基盤になっていることが、利用時間を押し上げています。
小中学生についても、学年が上がるほどスマホ利用時間が長くなる傾向があります。子どもの場合は単純に時間だけを制限するのではなく、勉強、家族との連絡、動画、ゲームなど、用途を分けて確認することが重要です。
「スマホ利用時間」と「インターネット利用時間」は同じではありません。パソコンやタブレットを含む調査結果を、すべてスマホの時間として扱わないようにしましょう。
日本人はスマホで何に時間を使っているのか
スマホの利用時間が長くなった背景には、一台でできることが増えた点があります。以前はテレビ、カメラ、音楽プレーヤー、ゲーム機、新聞、地図、財布などに分かれていた機能が、現在ではスマホに集約されています。
SNSとメッセージ
LINEなどのメッセージアプリは、家族、友人、勤務先との連絡に欠かせない存在です。Instagram、X、Facebookなどでは、投稿を見るだけでなく、検索や情報収集をする人も増えています。
動画視聴
YouTubeや短い縦型動画、動画配信サービスなどは、一度見始めると連続して視聴しやすい特徴があります。短い動画でも、10本、20本と続けて見れば、合計時間はすぐに長くなります。
ゲーム
スマホゲームは起動しやすく、移動中や待ち時間にも利用できます。イベントやログイン特典、対戦などによって毎日利用する習慣が生まれやすいジャンルです。
検索と買い物
分からないことの検索、飲食店探し、ネット通販、フリマアプリ、価格比較などもスマホで行われています。目的の用事が終わった後も関連商品やおすすめ情報を見続け、利用時間が延びることがあります。
仕事や勉強
メール、チャット、オンライン会議、資料確認、学習動画、単語アプリなど、仕事や勉強にもスマホが使われます。利用時間が長くても、すべてが娯楽とは限りません。
短時間の積み重ねが長時間利用になる
スマホ利用が長くなる理由の一つが、数分単位の確認を何度も繰り返すことです。
例えば、朝起きて15分、通勤中に30分、昼休みに20分、帰宅中に30分、夕食後に40分、就寝前に45分利用すると、合計は3時間になります。
一度に3時間使った感覚はなくても、1日のさまざまな場面で少しずつ利用することで、合計時間は長くなります。
通知が届くたびに画面を開き、ついでにSNSやニュースを確認する習慣があると、利用回数も増えます。スマホを開いた本来の目的を忘れ、別のアプリを見続けてしまうこともあるでしょう。
| 利用場面 | 時間の例 |
|---|---|
| 起床後 | 15分 |
| 通勤・通学 | 往復60分 |
| 休憩時間 | 20分 |
| 帰宅後 | 40分 |
| 就寝前 | 45分 |
| 合計 | 3時間 |
自分がスマホを見ている時間を確認する方法
平均時間だけを見ても、自分が使いすぎているかどうかは分かりません。まずは、自分の端末に記録されている実際の利用時間を確認してみましょう。
iPhoneの場合
「設定」から「スクリーンタイム」を開くと、1日平均の利用時間や、アプリごとの使用時間を確認できます。「すべてのアプリとWebサイトのアクティビティ」を見ると、曜日による違いや通知回数なども確認できます。
Androidの場合
機種によって表示は異なりますが、「設定」内の「デジタルウェルビーイング」などから、利用時間、アプリの使用状況、ロック解除回数、通知数を確認できます。
確認するときは、合計時間だけでなく、どのアプリに時間を使っているかを見ることが大切です。仕事の連絡や地図に使っている2時間と、目的なく動画を見続けた2時間では意味が異なります。
1日だけでは休日や仕事の影響を受けます。少なくとも1週間確認すると、自分の平均的な使い方や利用時間が増えやすい曜日を把握できます。
長時間利用で端末に起こりやすい変化
長時間スマホを使うことは、利用者だけでなく端末にも負担をかける場合があります。特に動画視聴やゲーム、ナビ、オンライン会議などは、画面、通信、処理機能を同時に使うため、バッテリー消費や発熱が大きくなりやすい使い方です。
バッテリーの消耗が増える
利用時間が長ければ充電回数も増えます。リチウムイオンバッテリーは使用と充電を繰り返すことで少しずつ劣化するため、長時間利用する人ほど減りの早さを感じやすくなります。
本体が発熱しやすくなる
高負荷なゲームや長時間の動画撮影、充電しながらの利用では本体温度が上がることがあります。多少温かくなるのは珍しくありませんが、持てないほど熱い、警告が表示される、動作が止まるといった場合は使用を中断しましょう。
画面や充電口の使用頻度が増える
毎日長時間利用する端末では、画面へのタッチ回数や充電ケーブルの抜き差しも増えます。落下や充電口の摩耗、ケーブルの負担など、故障につながる機会も増えやすくなります。
充電しながら使う時間が増える
バッテリーが足りなくなると、充電しながら動画やゲームを続ける方もいます。充電と高負荷な処理が重なると発熱しやすいため、ケースを外す、利用を休む、高温の場所を避けるなどの対策が必要です。
アプリを終了しても熱が下がらない、バッテリーが急激に減る、画面が浮いているなどの症状がある場合は、無理に使用や充電を続けず、修理店へ相談してください。
無理なく利用時間を減らす方法
スマホの利用時間を減らしたい場合、いきなり使用禁止にすると続かないことがあります。まずは、無意識に見ている時間を減らすことから始めましょう。
不要な通知を切る
通知が届くたびにスマホを開くと、そのまま別のアプリを見てしまいます。電話、家族、仕事など、すぐ確認する必要がある通知だけを残しましょう。
ホーム画面を整理する
SNSや動画アプリをホーム画面から外し、フォルダの中へ移動するだけでも、無意識に開く回数を減らしやすくなります。
寝室に持ち込まない
就寝前の利用時間が長い方は、充電場所を寝室の外に変える方法があります。目覚まし時計を別に用意すれば、枕元にスマホを置く必要もありません。
アプリごとに制限を設定する
SNSや動画アプリだけに時間制限を設定すれば、電話、地図、決済など必要な機能はそのまま利用できます。
スマホを使わない場所を決める
食卓、浴室、寝室など、特定の場所ではスマホを見ないルールを決める方法もあります。特に浴室への持ち込みは、水分や湿気による故障リスクを減らす点でも有効です。
時間の長さより使い方を見直すことが大切
1日2時間を超えたから悪い、4時間使ったから依存していると、利用時間だけで判断することはできません。
仕事、勉強、家族との連絡、地図、決済など、生活に必要な目的で使っている時間もあります。反対に、利用時間が短くても、運転中や歩行中、入浴中など危険な場面で使っていれば問題があります。
重要なのは、スマホの利用によって睡眠、仕事、勉強、家族との会話などに影響が出ていないかを確認することです。
「予定していたことができない」「寝る時間が遅くなる」「手元にないと落ち着かない」と感じる場合は、使用時間や通知設定を一度見直してみましょう。
また、スマホを長時間利用する方にとっては、バッテリーの状態や発熱、充電口の不具合なども重要です。端末の状態が悪いまま使い続けると、必要なときに突然使えなくなる可能性があります。
まとめ
2025年のメディア定点調査では、携帯電話・スマートフォンへの接触時間は1日平均165.1分、約2時間45分でした。1週間では約19時間、1か月では約82時間に相当します。
ただし、この数字は東京都の15歳から69歳を対象とした調査結果です。また、スマホ利用時間は年代や職業、生活環境、計測方法によって大きく異なります。
特に若い世代では、SNS、動画、ゲーム、勉強、連絡など多くの活動をスマホで行うため、平均より長くなる傾向があります。一方、長時間利用のすべてが無駄な時間とは限りません。
まずはiPhoneのスクリーンタイムやAndroidのデジタルウェルビーイングを確認し、自分がどのアプリに何時間使っているかを知ることが大切です。
利用時間を減らしたい場合は、通知を切る、寝室へ持ち込まない、アプリに制限を設けるなど、無理なく続けられる方法から始めてみましょう。
長時間利用でバッテリーの減りが気になる方へ
スマホを長時間利用していると、充電回数が増え、バッテリーの劣化を感じやすくなります。「以前より減りが早い」「突然電源が切れる」「本体が熱くなる」といった症状がある場合は、バッテリーの状態を一度確認してみましょう。
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