バッテリー膨張はなぜ起きる?
2026.07.04秋葉原のスマホ修理コラム
バッテリー膨張はなぜ起きる?放置が危険な理由と対処法
スマホの画面が浮いてきた、背面が膨らんできた、ケースが閉まらない。そんな症状はバッテリー膨張のサインかもしれません。
バッテリー膨張とは?
スマートフォンに使われているリチウムイオンバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで少しずつ劣化していきます。劣化が進むと内部でガスが発生し、そのガスによってバッテリー本体が膨らむことがあります。これが「バッテリー膨張」です。
新品時のバッテリーは平らな形をしていますが、膨張が始まると内部から押し上げる力が発生します。その結果、画面が浮く、背面パネルが開く、本体にすき間ができる、タッチ操作が不安定になるなどの症状につながります。
なぜ膨張するのか
主な原因は、バッテリー内部の化学反応による劣化です。スマホのバッテリーは、充電するたびに内部で電気を蓄え、使用時に放電します。このサイクルを何百回、何千回と繰り返すことで、内部の素材が少しずつ傷みます。
特に、長期間使用している端末、高温環境で使われている端末、充電しながらゲームや動画視聴をする機会が多い端末は、バッテリーに負荷がかかりやすくなります。熱はバッテリー劣化を進める大きな要因のひとつです。
また、100%充電のまま長時間放置する、充電器につなぎっぱなしにする、極端に暑い車内に置く、劣化した充電ケーブルを使い続けるといった使い方も、バッテリーに負担をかける原因になります。
膨張のサイン
バッテリー膨張は、急に大きく膨らむこともありますが、多くの場合は少しずつ症状が出ます。
例えば、画面の一部が浮いている、背面パネルにすき間がある、本体を横から見ると反っている、机に置いた時にガタつく、ケースがきつくなった、画面に白いムラが出る、タッチ操作が効きにくいといった症状です。
この段階で「まだ使えるから大丈夫」と思って放置してしまう方もいますが、膨張したバッテリーは内部から画面や基板を圧迫している可能性があります。早めの点検が大切です。
放置すると何が危険?
バッテリー膨張を放置すると、まず画面や背面パネルが押し上げられます。画面が浮いた状態では、わずかな衝撃でも割れやすくなります。さらに、内部ケーブルが引っ張られたり、基板に圧力がかかったりすることで、別の故障につながることもあります。
また、膨張したバッテリーは通常の状態よりも不安定です。強く押す、曲げる、穴を開ける、無理に本体を閉じるといった行為は非常に危険です。発熱や発煙のリスクもあるため、自己判断で分解するのは避けてください。
特に、画面が浮いている状態でポケットやカバンに入れて圧力がかかると、さらに症状が悪化することがあります。充電中に本体が異常に熱くなる場合も注意が必要です。
膨張しやすい使い方
バッテリー膨張は経年劣化だけでなく、使い方によっても起こりやすくなります。特に注意したいのは、充電しながら高負荷のアプリを使うことです。ゲーム、動画視聴、ナビアプリ、ビデオ通話などは本体が熱を持ちやすく、充電による熱と重なることでバッテリーに負担がかかります。
また、夏場の車内や直射日光が当たる場所にスマホを置くことも危険です。スマホは熱に弱く、高温環境ではバッテリーの劣化が進みやすくなります。冬場でも、暖房器具の近くや電気毛布の上などに置いたまま充電するのは避けた方が安心です。
長期間使っていないスマホを満充電または電池切れのまま放置することも、バッテリーに負担をかけます。サブ機や予備端末として保管しているスマホも、久しぶりに取り出したら膨張していたというケースがあります。
膨張に気づいたらどうする?
バッテリー膨張に気づいたら、まず使用を控えることが大切です。特に充電中の発熱、画面浮き、背面のすき間がある場合は、無理に使い続けないでください。
次に、強く押さない、テープで無理に閉じない、自分で穴を開けない、ドライヤーで温めないことが重要です。膨張したバッテリーは刺激に弱いため、誤った対処をすると危険です。
データが必要な場合は、可能であれば早めにバックアップを取ってください。ただし、発熱が強い場合や画面が大きく浮いている場合は、無理に操作せず修理店へ相談するのがおすすめです。
バッテリー交換で改善できる?
バッテリー膨張が原因で画面や背面が浮いている場合、バッテリー交換によって改善できるケースがあります。早い段階であれば、バッテリーを交換することで本体への圧迫を取り除き、再び安心して使える状態に近づけることができます。
ただし、膨張によって画面や内部部品がすでにダメージを受けている場合は、バッテリー交換だけではなく、画面交換や内部点検が必要になることもあります。そのため、症状が軽いうちに相談することが大切です。
「少し浮いているだけ」「まだ充電できる」「操作できる」という状態でも、内部では負荷がかかっている可能性があります。違和感を感じた時点で点検することで、余計な修理費用を防げる場合もあります。
膨張を予防するために
バッテリー膨張を完全に防ぐことは難しいですが、劣化を遅らせることはできます。高温環境を避ける、充電しながら重い作業をしない、異常に熱くなったら一度使用を止める、劣化したケーブルを使わない、長期間放置する端末は定期的に状態を確認することが大切です。
また、バッテリーの減りが早い、突然電源が落ちる、充電残量の表示がおかしい、本体が熱くなりやすいといった症状がある場合は、膨張する前の劣化サインかもしれません。
スマホは毎日使うものだからこそ、バッテリーの状態を定期的に確認しておくと安心です。
まとめ
バッテリー膨張は、リチウムイオンバッテリーの劣化や高温、充電習慣などが原因で起こります。画面浮きや背面のすき間は、単なる外装トラブルではなく、内部からバッテリーが膨らんでいるサインの可能性があります。
膨張したバッテリーは、放置すると画面破損や基板への負担、発熱などのリスクにつながります。無理に押さえたり、自分で分解したりせず、早めに専門店へご相談ください。
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