iPadの画面がフレームから浮き上がってきた、タッチが押されっぱなしになる、画面端に光漏れが出る…。これらは多くの場合、内部のリチウムイオン電池のガス膨張が原因です。膨らんだ電池が液晶（またはガラス一体のフロントパネル）を押し上げ、隙間が生じます。長期の高温放置、経年劣化、過充電気味の運用、膨張したまま使用を続けることなどが誘因になりやすい傾向です。

• 画面周囲に 段差・隙間 ができている
• 画面を押すと ミシッ と鳴る／フレックスする
• フレームが 反って サイドボタンが固い／押しにくい
• 充電時や高負荷で 発熱しやすい

結論：基本は持ち込みOKです。ただし安全のため、以下を確認してください。

1. 電源をオフにする（可能なら）。強制再起動を繰り返さない。
2. 充電をやめる（発熱を避ける）。ケーブルを挿しっぱなしにしない。
3. ケース・カバーを外す（圧迫を避け、発熱を逃がす）。
4. 画面や背面を押さえつけない。バッグ内で圧迫しないよう、平置きで持参。
5. 穴あけ・貼り付けなど加工はしない（テープで強引に押さえない）。
6. 可能ならiCloud/PCで簡易バックアップ（詳細は後述）。

• 針やピンで電池に穴を空ける、薄い金属を差し込む
• ドライヤーやヒーターで温める／冷凍庫で急冷
• 強力接着剤・ガムテープで圧着して使い続ける
• 鋭利な工具でこじる、自己分解（ケーブル断線・短絡の危険）

多くのケースでバッテリー交換により改善します。ただし、膨張期間が長いと液晶パネルやタッチセンサーが損傷している場合があり、その際は画面交換を伴うことがあります。iPadは世代により構造が異なり、作業難易度も変わります。

• iPad（無印）・iPad Air・iPad mini：ガラス（デジタイザ）と液晶が分離型の世代では、膨張の影響でガラス割れや配線ダメージが起こることがあります。
• iPad Pro系：フルラミネーション一体型。圧力が液晶へ直接かかるため、表示ムラ・光漏れが出やすく、画面交換が必要なケースも。

※ 所要時間・費用は在庫や機種により変動します。まずは状態確認の上でご案内いたします。

当店ではデータそのままでの作業を基本とし、初期化を前提としません。とはいえ、膨張が進んだ端末は突然電源が落ちることも。可能であれば以下を実施してください。

1. Wi‑Fi接続のうえ、iCloudバックアップをオン
2. PC（Finder/ iTunes）で暗号化バックアップ
3. 二段階認証に必要な電話番号・サブ端末を確認

• 高温環境（車内放置・直射日光・布団内充電）は避ける
• 充電は20〜80%を目安に。過度な0%/100%運用を減らす
• 厚手ケース＋高負荷の長時間使用は温度上昇に注意
• 長期保管は半充電・涼しい場所で、定期的に起動

1. 受付・ヒアリング：発生時期・使用環境・発熱の有無を確認
2. 外観・安全点検：画面浮き量、フレーム歪み、発熱/ガス臭の有無
3. 機能チェック：表示・タッチ・Face/Touch ID・充放電を確認
4. お見積り：バッテリー単体交換か、画面同時交換かをご提案
5. 作業：安全養生→温度管理のうえ分解→交換→動作確認
6. ご返却：今後の使い方・温度管理のアドバイスもお渡し

膨張が疑われる場合はできるだけ早めにご来店ください。土日・祝日はビル入口が閉まっているため、到着時にお電話いただければお迎えに上がります。

※ 本記事は一般的な知見に基づく案内です。状態により対処は異なります。発熱や異臭がある場合は速やかに電源を切り、安全を確保したうえでご連絡ください。