スマホの“遅さ”は、バックグラウンド常駐やストレージ逼迫、古いキャッシュ、通知過多、OSアップデート経緯などのソフト起因で発生することが多く、初期化や再設定で回復する可逆的な症状である場合が少なくありません。査定では、再販売時の価値に直結する外装・画面・主要機能・アカウント解除・ネットワーク制限といった“価値のコア”を重視するため、「遅いだけ」では決定的な減額になりにくいのです。

※再起動ループや圏外病などの恒久的なハード不良は別評価となります。

ソフト要因（改善余地が大きい）

• 空き容量の不足（総容量の10%未満）
• キャッシュ肥大・通知/ウィジェットの過多
• 自動同期や位置情報の常時ON
• 長期間の再起動/初期化未実施による断片化

ハード要因（別評価）

• バッテリー健全性の著しい低下（膨張・異常発熱・突然シャットダウン）
• 基板・センサー異常（カメラ起動不能、Wi‑Fi/Bluetooth不具合、圏外病）
• 物理損傷（曲がり・割れ・水没歴）

査定ではまずこの切り分けを行い、ソフト起因に留まるかを見極めます。ソフト起因なら初期化後の挙動確認で評価が保たれる傾向です。

• 外装の美観：歪み・大きな打痕無し、背面割れ無し
• 画面コンディション：割れ無し、焼き付きやドット抜けがない
• 主要機能の健全性：タッチ/Face・指紋/カメラ/スピーカー/マイク/無線が正常
• 修理歴の透明性：交換歴や時期が明確、非純正リスクが低い
• アカウント解除：iCloud/Googleロック解除、ネットワーク利用制限〇

これらが良好なら、体感の“遅さ”は価格に与える影響が小さく、意外な高評価につながります。

• 写真/動画をクラウド退避し、空き容量10%以上を確保
• 不要アプリ・プロファイルの削除、ブラウザ/アプリのキャッシュクリア
• OSとセキュリティパッチを最新化（互換性を確認の上）
• Face/指紋の再登録で認証精度を改善
• アクティベーションロック解除・各種ログアウトの準備

初期化やデータ消去証明が必要な場合は、店頭でスタッフがサポートします。

2年使用の上位モデルが「アプリ切替が鈍い」との症状でご来店。診断では基板ログ異常なし、温度安定、バッテリー最大容量84%。ストレージ残1%、SNSや写真アプリのキャッシュ肥大、通知過多を確認。データ退避→初期化→最小構成で再設定後、体感・ベンチとも改善。外装A/画面A/機能Aの評価を維持し、高い査定額にてご成約となりました。

1. ヒアリング：使用年数・症状・修理歴・残債の有無を確認
2. 外観チェック：フレーム/背面/画面の損傷や歪みを確認
3. 機能テスト：タッチ、表示、無線、センサー、カメラ、音響
4. 電池/ログ：健全性・温度推移・エラー状況の確認（機種により）
5. データ関連：アカウント・ロック状態、初期化サポート可否
6. 見積提示：端末状態×市場相場×再整備コストで算出

簡易診断は無料。必要に応じて詳細診断やメンテナンス提案も可能です。

Q. ベンチマークが低いと安くなりますか？

A. 目安にはしますが、単体での減額要因ではありません。総合状態（外装・画面・機能・ロック）を重視します。

Q. バッテリー最大容量80%台です。評価は？

A. 異常挙動が無ければ大幅減額は稀。交換見込みで再販売できるため、他要素が良ければ高評価可能です。

Q. 初期化は自分でやるべき？

A. 不安であれば店頭でご一緒に。データ消去証明の発行にも対応します。