容量の選ばれ方と中古市場の動向
近年の標準容量は128GBが主流。写真・動画・アプリのサイズ拡大で、64GBは“用途を選ぶ”層向けに縮小。一方、256GB~512GBは動画撮影・ゲーム・長期利用を見越した層に安定した需要があります。企業・学校・検証用などのロット需要では、運用コストと在庫効率の理由から128GBが基準になりやすく、査定の“物差し”として扱われます。
メモ:需要の裾野が広い容量=「在庫が回しやすい」ため、店頭では価格が安定しやすい傾向。
容量別の査定差の考え方(64/128/256/512GB)
| 容量 | 主なニーズ | 査定の傾向(相対評価) | コメント |
|---|---|---|---|
| 64GB | ライトユーザー/法人ロット/サブ機 | 128GB比で-5~-10%になりやすい | 在庫回転は悪くないが“伸び幅”は限定的。 |
| 128GB | 最多層(基準) | 基準価格帯(0%) | 迷ったらここ。相場の“定規”。 |
| 256GB | 写真・動画・ゲーム重視層 | 128GB比で+3~+8% | 無印でも恩恵あり。Pro系ではより効く。 |
| 512GB | 4K動画・長期利用・Pro/Pro Max | 128GB比で+8~+15% | 上位モデルほど評価が乗りやすい。 |
| 1TB | 専門用途・ハイエンド志向 | モデル・時期次第で±0~+15% | 需要は限定。相場の波の影響を受けやすい。 |
※上記は相対的な傾向の目安。実際の査定は発売年・状態・カラー・残債・付属品・市場在庫で変動します。
シリーズ別の傾向(無印/Plus/Pro/Pro Max)
無印・Plus
128GBが“完成形”。256GBでやや上振れ、512GB設定のある世代はPro比で伸びが控えめになりやすい。
Pro・Pro Max
カメラ性能・ProRes動画などの関係で大容量の評価が乗りやすい層。256GB→512GBで体感差が出やすく、1TBは発売直後~短期で評価が高まりやすいが、需要の厚みが薄くなると変動幅が大きい点に注意。
Pro/Pro Maxの1TBは“刺さる層には刺さる”。ただし流通の薄さ=価格の振れ幅が大きいリスク。
“元値差”と“需要”で決まる差額の仕組み
容量アップの差額は新品時点で1~数万円。中古ではこの差額がそのまま残るわけではなく、需要(買い手の厚み)で割り引かれます。具体的には、
- 発売直後~数か月:大容量の価値が残りやすい(動画・ゲーム層の即時需要)。
- 1~2年後:128GB・256GBが最も回転良好。512GBはモデル次第で選ばれれば強い。
- 長期:OS対応年数・電池劣化が主因に。容量差より状態優先へシフト。
実務では、「128GBを基準」にして各容量の加点・減点を足し引きしていきます。加えて、外装・画面・背面の傷、バッテリー最大容量、ネットワーク利用制限(残債)などが容量差以上に効くこともしばしばです。
高く売るための事前チェックリスト
- ストレージ使用率を下げる:不要な写真・動画・アプリを削除し、iCloud最適化も活用。初期化前に容量の空きが多い方が印象◎。
- 外装・画面のクリーニング:皮脂・くすみ・埃を除去。(クロス+アルコール不使用の画面クリーナー推奨)
- 付属品の確認:箱・ケーブル・未使用シール類など。完全性が評価されやすい
- 残債の精算/制限解除:ネットワーク利用制限の“○”化は査定の前提条件になりやすい。
- 最新OSへの更新と動作確認:初期化前に主要機能(Face ID・カメラ・スピーカー)をチェック。
当店ならデータそのままの簡易動作チェックにも対応。初期化のタイミングに迷う場合はご相談ください。
よくある質問
Q. 64GBでも高く売れるケースはありますか?
A. あります。ロット需要(企業・教育)やサブ機需要、低価格帯を探す層に刺さると在庫が動きやすく、状態が良ければ基準比の下振れ幅が小さくなることも。
Q. 512GBはいつ売るのが得?
A. 発売から1年以内のタイミングは容量メリットが残りやすい傾向。新型発表直後は相場が動くため、売却と乗換えの計画を事前に立てるのがおすすめ。
Q. 1TBはやめた方がいい?
A. ニーズが明確な方(長尺動画撮影など)には価値があります。ただし需要の厚みが薄く振れ幅が大きいため、売却時期の見極めが重要です。
Q. 容量より優先すべき“査定のキモ”は?
A. 状態(外装・画面・バッテリー)と残債の有無です。ここが整っていれば、容量差以上に強い評価を得られることが多いです。
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