なぜ今“買い替え”がコスト高に見えるのか
端末単価の上昇、円安、リース満了の集中、MDMライセンス更新の重なり——複合要因で費用が膨らみます。ところが実際には、既存端末のロット買取を設計に組み込むだけで、資金流出を相殺できます。ポイントは①売却タイミング、②グレード分け、③証憑整備の3点です。
-15〜30%
実効コストの圧縮余地(当店事例ベースの目安)
2–4週
準備〜代金着金までの目安(ロット規模で変動)
1日
店頭持込〜即日概算提示も可
コツ:キャリア下取りだけで完結させず、市場買取と相見積もりで落札率と手取りを最大化します。
法人ロット査定の標準フロー(テンプレ付き)
① 端末リスト化(テンプレ)
下記の列でCSVを作成してください:管理ID / メーカー / 機種 / 容量 / 色 / 台数 / 状態(A〜C) / 付属品 / アクティベーションロック / 残債 / 備考。
② 事前概算
CSVを共有→概算レンジを提示。状態A/B/Cの構成比、付属品の有無でレンジを圧縮します。
③ 集荷またはご来店
出張・宅配・店頭のいずれか。荷姿は通電しない梱包(個別緩衝+外箱ダンボール)を推奨。
④ 一括データ消去&検品
初期化支援・一括消去・動作チェック。必要に応じて端末ごとの消去証明を発行。
⑤ 明細書・見積・請求/お支払い
台帳と金額を紐づけて明細化。お支払いは振込中心(請求/支払サイトもご相談可)。
データ消去と証明:監査で困らない最短ルート
- ロック解除の徹底:iOSは「探す」OFF/サインアウト、AndroidはGoogleアカウント削除。
- 一括初期化:社内での初期化サポート or 当店での一括消去に対応。
- 証憑整備:端末単位の消去証明・買受明細・買取契約書を保管。
監査対応のコツ:端末台帳(管理ID)と明細番号を照合できる形で保管しておくと、後年の追跡が圧倒的に楽です。
査定額が上がる“5つの打ち手”
- タイミング最適化:次世代モデル発表の直前より直後〜2週間の相場が安定しやすい。
- グレード分け:割れ・湾曲・カメラ不具合などをCに切り出し、A/Bの単価を守る。
- 付属品の確保:箱・ケーブル・ACはロットだと合計で効いてきます。
- 残債の整理:ネットワーク利用制限▲は評価が落ちるため、解除手当を。
- まとめ売り:同一機種の大ロットは一括ロットプレミアが乗ることがあります。
コスト試算:買取活用の効果イメージ
例:200台を新調(1台あたり調達 80,000円、旧端末のロット買取 18,000円/台、手数料等 1,000円/台)。
| 項目 | 買取活用なし | 買取活用あり |
|---|---|---|
| 新規調達コスト | 16,000,000円 | 16,000,000円 |
| 旧端末売却益 | 0円 | -3,600,000円(18,000円×200台) |
| 関連手数料 | 0円 | +200,000円(1,000円×200台) |
| 実効コスト | 16,000,000円 | 12,600,000円 |
この例では21.25%の圧縮。実数は機種・状態・タイミングで変動します。
よくある質問(会計・税務・MDM・付属品)
Q. 固定資産や少額資産が混在しています。帳簿上の処理は?
社内規程に沿って除却・売却処理を行い、売却対価は雑収入等で計上するのが一般的です。帳簿価額の把握と証憑保管を。
Q. 分割払い中の端末は売れますか?
残債がある端末は評価が下がる/取り扱い不可のことがあります。完済・制限解除後の売却を推奨します。
Q. MDMで監視中ですが、解除は必要?
売却前に監視解除・アカウント削除が必要です。MDMベンダー側のワークフローに沿って対応ください。
Q. 付属品がバラバラです。
本体だけでも査定可能ですが、箱・AC・ケーブルの同梱でロット単価が安定します。

